『氷の魔物の物語』24『実は、色っぽい話なのですね』マイナーな雑誌にしては、結構な人が知っていた『氷の魔物の物語』24.最終回です。 この本は、横浜の友人がどっぷりはまってくれたので。すべて、借り物で読んでいまして、23巻までは、 「まぁまぁ面白い…。」って感想でした。 けれど、本屋で24間を見ても買おうとは思いませんでした。 で、最近送ってきた本達の中でも最後まで残っていたのですが。今日読んでみて、 エンディング、いいじゃん!!! と、感心しました。どこが気に入ったかといいますと。 ①一応、理屈がしっかり通ってる。「そうだったのか!」ってところもある。 ②死んだり消えたりいなくなったりという簡単な結末にしていない。 ③しかし、趣(おもむき)は残している。ちゃんと『わびさび(ムード)』がある。 つまり、ラストで 「どひゃー」 と、唖然とさせられたり、笑っちゃったり(例えば『八雲』) ええっ!!それだけ?? と、すかされて、寂しい思いをしたり(例えば『天然コケッコー』) 途中まですごくハマってたのにラストでがっかりってのが続いてたので、これは嬉しかったのでした。 悲劇的な結末だと、格調高くなるって勘違いしてる人も多いのですが (シェイクスピア様の事ではないです)、 やはり、ハッピーエンドで、そこそこの格調を残すのは難しいと思います。 へたすりゃキャンディキャンディ(それまでの登場人物総出演でヨカッタネ)、 そこまで酷くなくてもスターウォーズ(スカッとして終わりなだけ)的になりがちなんですよね。 それに、一応、男×男の話なんですが、読者の前ではKISS止まり。 別のカップルは多分それ以上行ってると予想されますが、絵的にはなし。それなのに、イロイロと妄想膨らむ部分が多くて、色っぽい話ではあります。 それにしても男ばっかし出てくる話でした。 訂正)最終巻ではありませんでしたね。24巻は。 おじいちゃんの外伝等が掲載された25巻も出ています。 ジャンル別一覧
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